涙道ニュース
第7号:導涙機能検査法による流涙症検査(平成13年9月12日発行)
今回も、”流涙症”に対する諸検査について続報します。
(1)精密涙分泌検査法と(2)導涙機能検査法に大別されますが、本号では、その後編として、導涙機能検査法について述べます。
- 内視鏡的蛍光色素排出テスト:
- 予め鼻内視鏡を下鼻道へ挿入し、蛍光色素の流出があるかないかが肉眼的に確認できます。この方法を用いることにより、涙道閉塞あるいは狭窄の有無・程度を的確に把握することができます。(図:5)
- 涙道造影:
- 涙道の閉塞部位を確認するために、造影剤を用いて行う放射線学的な検査法です。(図:6)
図5:内視鏡的蛍光色素排出テスト
本例では右側で鼻涙管の閉塞が確認される。
図6:涙道造影
当院では、涙道造影を除く上記の諸検査を実施し、これらの検査結果を総合的に判定し、正確な診断と的確な治療方針の決定に役立てております。
平成13年9月12日
おおのぎ眼科